2004/08/31 (火) 20:57:35        [mirai]
固体の力学が流体力学よりも重視されていること、そして、科学が乱流を全く扱えないと
言う事実は、流体性が女性に対応させられていることに起因すると彼女は言う。男性は突
出していて硬化することのある性器を持っているのに対し、女性は経血や膣からの分泌液
を流す開口部を持っている。男性も、例えば射精するときなどには、液体を流すことはあ
るが、男の性のこのような側面は強調されない。重要なのは男性器の硬直性であって、そ
の液体の流れとの関係ではない。これらの理想化は、流体を薄層状の面や、その他の変形
された固体として記述する数学的な手法にも刻印されている。男性上位的な理論や言語に
おいて、女性の存在が抹消され単に非・男性としてのみ存在しているのと同じように、流
体は科学から抹消され単に非・固体としてのみ存在しているのだ。このような観点からす
ればいまだに科学が乱流の満足のいくモデルに到達していないことには何の不思議もない。
そもそも流体の(そして女性の)概念が必然的に不明瞭な残部を置き去りにするように定式
化されているからこそ、乱流の問題は解決できないのである。