カントリー娘のメンバー・柳原尋美さん（当時19歳）が北海道河西群中札内村の
村道で交通事故を起こし、死亡したのは1999年７月16日。カントリー娘として
同月23日にデビューが控えており、振り付けのレッスンに向かう途中の事故だった。
走行中にハンドル操作を誤り車が横転。尋美さんは車外に放り出され、車の下敷きに
なったのだ。その車が三菱パジェロだった。


本当に事故だったのか。モーヲタの
疑問を解決すべく、北海道帯広警察署を直撃したところ「う?ん、事故か車の
トラブルかはどちらとも言えないですね。ただ、当日は雨が降っていて、路面が
滑りやすかったうえに、尋美さんは免許取り立てだった。教習所でも習ったことが
あると思いますが、ハイドロプレーニング現象が起こり、それに対処できず
横転したとも考えられます」と灰色回答。しかし、事故から１年後の2000年７月には
パジェロのリコール隠しが発覚。前月の６月には熊本でブレーキが利かなくなった
パジェロが追突事故を起こしている。尋美さんが乗っていたパジェロがリコール
対象車だったかどうかは不明だが、車に何らかのトラブルがあったという可能性も
「ゼロでない」（同署）と語る。


一方、三菱自動車側は「昔に起こった事故の原因を
ウチの車の欠陥のせいじゃないか、と問い合わせてくるお客様が増えてます。
言いがかりも多く、今回も原因がウチにあるとは考えません」と真っ向否定する。
シロかクロか。損害保険会社４社は三菱自動車・ふそうの過去の事故原因の再調整を
行うとしている。リコール隠しの結果、すべて疑われる事態になってしまっている。