俺は共産主義になるためにはどうすればよいのか考えた 共産主義なのだからどんなこともできる 手始めに全裸で姉の部屋に「人間が憎しみあう時代は終わったのだな」とつぶやきながら飛び込む タンスをこじ開けブラジャーを腰に巻きパンティーを頭にかぶる 姉が呆然としながら見てくるが共産主義なので気にしない 姉のベッドに潜りこみ「ええ、これからは人が人を支え合う時代なんですよ」と絶叫 姉は無言で部屋から立ち去る だがまだ共産主義には不十分 次は妹の部屋に「人という字を御覧なさい。二本の線がお互いを支え合っているじゃないですか」と叫びながら飛び込む 妹は着がえをしている最中だったが共産主義なので無視 半裸で逆立ちをしながら 「ロックはもう不要だ。これからは日本中に鍬の音を響かせよう」と絶叫 妹は大泣きで退散 確実に共産主義に近づく 開脚後転でトイレに飛び込み便座を外し首に掛ける ゾンビの真似をしながら母の部屋に突撃 タンスを開けると一枚の写真発見 死んだ親父が俺を抱いている写真発見 俺は横切っていった