> 2004/09/10 (金) 22:21:16 ◆ ▼ ◇ [mirai]> ポーラースターへ、ようこそ
> 耳元に、近づいて、響く声。
> そして、頬に触れる、その唇の感触。
> ────────────!!
> その頬へのかすかな圧力が、すぅっとひいて
> 消えた直後。
> その一瞬の間に、顔中が熱くなる。
> 今の行為が、何をされたのかは、わかる。
> 何をしたのよ、この人は!
> 打ち鳴らされる鼓動を頭の中いっぱいに感じな
> がら、わたしは、目の前で笑う人を見つめた。
> そう、笑ってる。
> なにが!? そんなに!? 楽しくて!?
> ようこそ、この船へ、この場所へ。
> なんのためらいもなく。
> これからキミが3年間をすごす、学舎へ。
> あなたの声が響いてくる。
> キミもきっとここを好きになるよ。
> ボクらが愛してやまないこの船を。
> わたしの胸をかき回しながら。
> キミのかけがえのない3年間、ボクらは、
> キミが見上げて行く先を定める星になる。
> キミを運び、キミがこえる波になる。
> そのそばを飛び、時折、キミにつかまる鳥に
> なる。
> そして……。
> ともにゆく船人になる。
> この船の誰もが、キミとともに。
> キミは、この船とともに、
> この船のみなとともに。
> さあ、始めよう、この船旅を!
> まだどきまぎと、見つめるだけのわたしに向け
> て、あなたは小さく、口の中でつぶやいた。
> それは、わたしと、もう一人のだれかにへと、
> 同時に贈られた言葉だった。
> 伝えたかったんだ、キミにこの言葉を
ネタばれうぜぇ
参考:2004/09/10(金)22時20分29秒