赤井電機、民事再生法を申請 負債総額470億円 経営不振だった中堅の音響・映像機器(AV)メーカー、赤井電機(東証1部上場、本社・東京)は2日、民事再生法の適用を東京地裁に申請し、倒産した。負債 総額は約470億円。競争激化によるAV製品の低価格化で業績が悪化したため香 港資本の傘下に入り再建を目指していたが、香港の親会社の経営が行き詰まったの に加えて、長引く販売不振で債務超過に陥り、自主再建は困難と判断した。 社長空席のため、今年1月末から事実上、経営のかじ取りをしてきた代表取締役 常務の榎本康一・山水電気社長は2日記者会見し、「経営責任を痛感している。民 事再生法の下で再建を果たしたい」と語った。