零戦でまったり飛んでたら、普段俺のことキモイとか言って避けてる女が寄ってきて 「私にも零戦ちょうだい」って言ってきやがった。かなりむかついたんで、女の首根っこ掴 んで口移しで自分の所有してる零戦をやるフリをしてやった。殴られるか、悲鳴をあげられ るか、どうでもいいが二度と近寄るなと思った。ところが、驚いたことにその女は目を閉じ て唇を少し開いたんだ。俺の方がビビッて、あわててちょっと離れた。しばらくの間があった 後、その女は、「マジでするのかと思った」と小声で言って、零戦を奪って走り去った。 それから何日か後、その女が零戦21型で飛んでたので今度は俺の方からひとつくれ と言ってやった。そしたら俺をからかうように、飛んでたやつを唇にはさんで口をとがらせた。 俺はその女の唇ごと零戦をほおばってやったよ。 今ではその女も俺の彼女。その時飛んでた零戦はもちろん中島製。 なぜなら彼女もまた、特別な存在だからです。