2001/06/15 (金) 21:29:41 ◆ ▼ ◇ [mirai][No.049] 催涙スプレー各種 2001年6月15日
「あのー、すいません。2年間ストーキングしてた女を今日襲おうと思うんすけどぉ。催涙スプレーありますかぁ。」
「はい。各種取り揃えてございます。」
「各種?」
「はい。まずは定番商品、『生き別れた実の母と感動の再会』 なんてどうですか。どうぞお試しください。」
「あー、『見つかりましたよ!』 と言う島田紳介が!」
「どうです?キましたか?」
「うーん。いまいち。どうも嘘臭くて。」
「そうですか。では、これなんてどうですか。 『甲子園、雨中の第四試合。一点リードの9回裏ツーアウト満塁で、
真正面のゴロをショートがトンネル。外野にボールが転がる間に二者生還で逆転サヨナラ。
頭を抱えてうずくまり起きあがれない遊撃手と、声を掛け抱き起こそうとするナイン。
雨に濡れながら呆然と一筋の涙を流すアルプススタンドの美少女』 です。」
「おー、これはなかなかキますね!」
「そうですか!感動しましたか。」
「いや。感動云々より、美少女萌えです。と、特にその、雨に濡れたブラウスの透け具合が!!」
「あらら。ではこちらなんてどうでしょう。
『たった一人の肉親として、父親同然に育ててくれた最愛の兄が悪党に殺され、自らも命を狙われている中を助けられた殺し屋の所に転がり込んだ少女。
初めは素っ気無く突き放そうとする殺し屋も次第に彼女を理解し、彼女は亡き兄の姿をその殺し屋に重ね合わせ、
ささやかな愛を育んで行く二人。しかし、殺し屋から復讐の為に習った一子相伝の暗殺拳には、
最終試験としてその師を自らの手で殺さねばならないという哀しい掟が。』ですが。」
「おー、これはなかなか。好みですねえ。」
「そうですか!それではお買い上げで?」
「うーん。でもやっぱり美少女萌えですねえ。」
「はぁ、そうですか。では、最後にこれを。『ならず者達が集まるハイスクールに赴任してきた熱血教師。
世間から蔑まれる存在である生徒達を集めてフットボールチームを作ろうとする。
生徒達と数々の衝突を繰り返しながらも次第にそこには友情が芽生えていく。
世間の冷たい目や人種差別、エリート達の執拗な妨害にも負けずに、
チームは快進撃を続け、全国制覇を成し遂げ、国民全体を感動の渦に巻き込む。』 です。」
「おー。なんでしょう、この達成感は!
ストーキングして、女性を襲おうなんてことを考えていた自分が恥ずかしいです。
これからは真面目に一生懸命生きます!それじゃ!」
「あー、お客さん!なんか買ってってくださいよー。おーい。」