>  2001/06/19 (火) 19:37:39        [mirai]
> > むしろモ前が都心へ引っ越せば万事無問題ヽ(´ー`)ノ
> 部屋から出れないよ(ρ_;)





七つの海を駆け巡る巨大船ハイアングレーシー号
今日も財宝を探して東へ西へ
波、風、そして海がある限り
俺達の旅は終らない 



「おっ、本なんか読んで勉強か」 
「あ、船長」 

「なんの本読んでるんだ?」 

「いや・・・そんなにたいしたもんじゃないっすよ」 

「なんだよ、見せてみろって」 

「もう、いいじゃないっすか」 

「なんで隠すんだよ、さてはエロ本だな」 

「違います!・・・違いますって・・・」 

「見せやがれ!このエロ野郎」 

「ちょっ、ちょっとやめてくださいよ」 



ボトッ 



「あ」「あ」 

「[引き篭り読本]か・・・」 

「・・・」 

「・・・」 

「あの・・船長?」 

「なんだ?」 

「実際のところ俺達ってどうなんすかね?」 

「どういうことだ?」 

「俺達はひきこも 

「ば、馬鹿言っちゃいけねーよ、ほら、帆あげっぞ」 

「社会のレールから外れてるんじゃないかと 

「レールなんていらねーんだよ、俺達には海があるんだからさ」 

「俺、船に乗ってなかったら就職活動する時期なんすよね、そんな時なのに俺は 

「良いか、ひきこもりの多くは、社会に出ていきたいと切実に願っているのに、
対人恐怖症や強い劣等感など精神面が悪影響を及ぼしてしまって、どうしても出ていけないという場合が多いんだ、
世間ではその部分を誤解して[甘えてるだけ]とも言われてるんだが、
本当に一番苦しんでいるのは本人ななんだよ」 

「まんま俺らじゃないっすか、それにやけに詳しいっすね」 

「あーうっさい、今度そのこと言ったら樽に詰めっぞ」 

「船長も本当は気にしてるんじゃないんすか?」 

「オネガイ!ヤメテ!それ以上言わないで!」 







船長があんなにも震えていたのを見たのは初めてだったんだ 




参考:2001/06/19(火)19時35分53秒