今日は1日中碇君と一緒に過ごすつもりだった。 でも、碇君は鈴原君たちと遊ぶ約束をしてしまったらしい。 少しだけ悲しくなった。 「じゃ、じゃあさ、12時までで良かったら遊ぼう?」 「……」 私は黙ったまま碇君が指差した時計を手に取る。 おもむろに電池を外して手の中に握りこんだ。 そのまま碇君のベッドの上で丸くなる。 「あ、綾波……もしかして怒ってる?」 ……怒ってないもん。