座っていた紳助にAさんが声をかけた。 「すいません、私は二十年前に吉本の東京事務所が赤坂にあったとき 木村・大崎 チームにお世話になりまして、紳助さんにも可愛がって頂いたんですよ、覚えて らっしゃいませんか?」 紳助は携帯メールに夢中で「覚えてないな」と一言。 「失礼しました、今は吉本に入ったので、よろしくお願いします」一礼して立ち 去ったが、ちょっと間をおいて 「おいこら、ちょっと待て!」と怒鳴り声。振り 向くと 「なんやおまえの口のききかたは!」 訳がわからず謝る彼女の腕をつかんで 「俺を誰やと思っとんのや!このボケ、 カス、ゴミ!」と罵倒。 謝り続けるAさんの頭をグーで4,5発殴りつけ、髪をわしづかみにして頭を壁に叩 きつけた。取り上げられたリュックで殴られてメガネは吹っ飛び、左耳が聞こえ なくなった。 「助けて!」と悲鳴をあげると「|何を大声出しとんじゃ!」 メガネを拾ってか けると、近寄ってきて顔にツバを吐きかけられた。