2004/11/15 (月) 22:23:24 ◆ ▼ ◇ [mirai]「くろちゃんいるぅ?」
「あ、デンカ。ごぶさたしてます」
「相変わらず臭くて狭い家だねえ」
「す、すみません」
「ところでさ。うちの妹なんだけどね。今年何歳だと思う?」
「えーっと30台の前半ぐらいだと思っていますが・・・」
「35よ35。早いもんだよねえ。小娘だと思ってたらあっというま」
「そうなんですか」
「35歳。どうよ」
「どうよ・・と申されましても・・・」
「35歳っていやあさ、世間じゃもう結婚あきらめるような年齢だろよ。そこんとこどうよ」
「はぁ、まあこればっかりは縁ですからねえ。かくいう私もこのように未だ独身でありますし・・・」
「お前のことなどどうでもいい。35歳ってのはもうギリギリじゃないのかと言ってるのだ」
「ええ、まあ一般的にはそうかもしれませんが・・・」
「一般論なんかどうでもいいの。俺のかわいい妹がさ、
このままさみしいまま歳だけくってくのは忍びないって思う兄心なわけよ。わかるべ?」
「ええ、まあ」
「だったら!だったらさ、お前に出来ることあるべ?ん?」
「私に何ができると・・・・」
「にぶいな!にぶいなくろちゃん!ガキの頃からかわんねえな!」
「す、すみません」
「まあ聞けよ。いいか、ここに35歳の独身女と38歳の独身男がいるわけだ。女はそろそろタイムリミットだ。
な?じゃあこっちの38歳男のやるべきことはひとつしかねえだろが。わかれよ」
「・・・・いやまあそのしかしうちは一般家庭でありますので、なかなか・・・」
「バーカ財閥だ華族だってえり好みしてたら時間いっぱいになっちまったんだよ。いまさら選んでる場合じゃねえんだよ。
そんでここに来たって寸法だ。あとで報道陣来るからうまいこと話あわしといてくれな」
「ええええええ!!!?」