遥かにそっと揺らめく 暗い過去の記憶に動かされ 瞼にずっと張り付く 白い絶叫に凍えた 沈む月の迷い 存在を確かに いま此処に 待っているのは 涙など もう流さない ただ抱き合える瞬間 言えない 聞けない 見えない 幻だけ 時の向こう側へと 流されて迷い子になる 許せぬ願い 声だけ 指だけ 近付く温度だけ 届かぬ想いが 千切られて夜風を染める