28年前にも、15歳の少年が殺人を犯し、遺体の首まで切っていたという残忍な事件が起こっていたのである。 殺されたのは同級生で、犯人の中学生時代からの友人であった。犯人は「地味で静かで自分の意見を言わない」 「身長150センチそこそこの」「中学時代は ”チビ” とか ”こぶた”と言うあだ名を付けられていた」 冴えない少年であった。 被害者は「ボス的で」「目立ちたがり屋で」「身長170センチ近くもある」「中学 時代は陸上部のスポーツマンだった」少年である。 これだけの言葉で大体の図式は分かるであろう。 犯人はその後少年院収容中に養子となり姓を変え、少年院を出た。 新しい名前で彼は関西の有名大学に入り、 大学院に入った。 結婚し、所帯も持ち、現在は法律事務所で働く身分という。 被害者の遺族には犯人の父親 から30年間月2万円の謝罪金が支払われることになっていたが、それも沙汰止みになってしまっているという。