> 2004/12/08 (水) 16:30:28 ◆ ▼ ◇ [mirai]> > オリーブ少女なら大好き!
> > フリッパーズギター。
> > 彼らのメロディーを聴くと、いつもよりおしゃれして
> > 街に出かけてみたい、そんな気分にさせられます。
> > もしもその時に彼らがいれば、ほんとうに最高だね。
> > ネイビーでシックにきめて、3人で街に繰り出そう。
> > パリの街角の学生たちのようにエスプレッソを飲みながら、
> > カフェで何時間もおしゃべりを楽しんで。
> > ジョークがうまくて、とびきり素敵な彼らを
> > もっと好きになりそう。
> “犬は吠えるがキャラバンは進む”というのは僕の好きなアラビアの諺で、正確な意味は
> よく知らない。だけど例えばこのアルバムで僕が何回か言っているように“俺という犬は
> 吠えるのだが熱力学的キャラバンは全く無頓着に進んでゆく”という風に考えることもで
> きるし、また同じくらい何回か言っているように“犬たちが吠える時にも恐れずに僕たち
> はキャラバンを進めていくことにしよう”という風に考えることもできて、実際に僕は1日
> の中で犬になった気分になったりキャラバンになった気分になったりする訳で、では結局
> これはどっちでもいいいい加減な諺なのだと勝手に決めて、多くのアラビア人や諺学者に
> は悪いけど、この言葉をタイトルにすることにした。略称はぜひ“犬”でお願いしたい。
> “犬キャラ”というのは今一つである。芸術について僕が思うのは、それはスーパーマー
> ケットで買い物をするようにアレとコレを買ったからカゴの中はこうなるというものでは
> なくて、アレもコレも買ったけど結局は向こうから走ってきた無限大がフュッと忍びこん
> で決定的な魔法をかけて住みついてしまったどうしましょう、というようなものではない
> かということだ。言い古された言い方をすると、作者に全てがわかる訳じゃない。でもお
> 喋りな作者というのは常にいて、哀れにも自分の作品には及びもつかないみすぼらしいメ
> モ帳の切れはしを読み上げてしまったりする。僕は過去に何人ものそういう愛すべき作者
> たちが好きだったんだけど、今回はどうやら僕の番のようだ。せいぜい堂々とやろう。ま
> ず僕が思っていたのは、熱はどうしても散らばっていってしまう、ということだ。そのこ
> とが冷静に見れば少々効率の悪い熱機関である僕らとかその集まりである世の中とどうい
> う関係があって、その中で僕らはどうやって体温を保っていったらいいのか?(このへん
> の下りは暇な人には考えてもらってもいいけど、暇じゃない人にはどうか読み流してもら
> いたい。こんなライナーノーツは全く、僕が好きな蛇足というやつに過ぎない。)またあ
> る点で物事の性質がクリッと音をたてて変わるというのはどういうことなのか? それにも
> の凄くスピードの違うものがあるということは? などなど悩み盛りの若者らしく様々考え
> ていたりする一方、それにしても友達はうざったそうに鏡を見てるし、どこかへ出かけれ
> ば楽しいし、夜更けにリズムやメロディーはほんとに心に突き刺さる。しかもそういうこ
> とと前に述べたようなこととは全く無関係ではないらしい。一体どういうことなんだ?
> ある友達の女の子が出来たばかりのこのアルバムのカセット・テープを聴いて、何かゴス
> ペルみたいねと言った。その時僕は即座に言わなくてもいい軽口の2つ3つをたれ流してそ
> の場をごまかしたんだけど、本当はその子をぎゅーっと抱きしめてしまいたかった。どう
> かこのレコードが自由と希望のレコードでありますように。そしてこのCDを買った中で最
> も忙しい人でも、どうか13分半だけ時間をつくってくれて、歌詞カードを見ながら“天使
> たちのシーン”を聴いてくれますように。ついでに時代や芸術の種類を問わず、信頼をも
> って会いに来た人にいきなりビンタを食らわしたり皮肉を言って悦に入るような作品たち
> に、この世のありったけの不幸が降り注ぎますように。しつこいけど、こんな風に書き連
> ねているたわ言は、本当にただの性急なる僕の無駄口にすぎない。よくCDを買うとついて
> くる指人形やなんかのオマケと一緒である。この風変わりなオマケをしめくくる前に唯一
> 言うべきことがあるとすれば、このレコードに関わってくれた人達への感謝だと思う。特
> に一緒に演奏をしてくれた人達には、巨大かつ不気味なキスと共に捧げたい。どうも有難
> う。誰もが知っていることだけど、夜が明ける朝は必ず来る。もし朝が来て眩しすぎて嫌
> になってしまったら、それでもしその日休むことができたら、夕方まで寝てしまってから
> 起きて散歩にでも行くかお酒でも飲むことにしよう。僕がこのCDに望むのは、車の中や部
> 屋の中やお店の中で、小さな音ででもいいから何回かかけられることだ。歌詞なんかうろ
> 覚えのままで口ずさんでもらったりすることだ。キャラバンは進むし、時間だって進んで
> いく。いつか近くで僕がライブをやることがあったら、来て一緒に歌ったり、踊ったりし
> て欲しいと思う。
「プロ意識を欠く行為」
ポップデュオのフリッパーズ・ギターが全国公演を前に突然解散した。
料金の払い戻しているが、ミュージシャンとしては無責任な行為だ。
(中略)
彼らが所属するポリスターレコードなどの話を総合すると、異例の解散の
理由は「二人の仲たがい」らしい。それも、音楽的対立というより、
「感情のもつれ」という見方が強い。
二人については、以前から態度面で好ましくない声を聞いた。
ある関係者は「本人たちは、音楽好きがたまたま有名になったという
感じで、プロの自覚に欠けていた。甘やかしすぎた」と反省してる。
音楽的にはいいものを持っていただけに残念だが、二人には
最近の若者に見られるおごりと、社会に対する
甘えがあったのではないか?(読売新聞11月19日夕刊より転載)
参考:2004/12/08(水)16時27分29秒