>  2001/06/30 (土) 00:18:01        [mirai]
> > 猫ひろいました。名前を付けてください。
> Holy "K"night

BUMP OF CHICKEN - K

[00:00]週末の大通りを 黒猫が歩く
[00:06]御自慢の鍵尻尾を水平に 威風堂々と
[00:11]その姿から猫は 忌み嫌われていた
[00:16]闇に溶ける その体目掛けて 石を投げられた

[00:27]孤独には慣れていた 寧ろ望んでいた
[00:32]誰かを思いやる事なんて 煩わしくて
[00:38]そんな猫を抱き上げる 若い絵描きの腕
[00:43]「今晩は 素敵なおチビさん 僕らよく似てる」

[00:48]腕の中もがいて 必死で引っ掻いて
[00:53]孤独という名の逃げ道を

[00:58]走った 走った 生まれて初めての
[01:02]優しさが 温もりが まだ信じられなくて

[01:08]どれだけ逃げたって 変わり者は付いて来た

[01:18]それから猫は絵描きと 二度目の冬を過ごす
[01:23]絵描きは 友達に名前をやった
[01:27]「黒き幸」”ホーリーナイト”
[01:29]彼のスケッチブックは ほとんど黒尽くめ
[01:34]黒猫も 初めての友達に くっついて甘えたが ある日

[01:39]貧しい生活に 倒れる名付け親
[01:44]最後の手紙を書くと 彼はこう言った

[01:48]「走って 走って こいつを届けてくれ
[01:53]夢を見て飛び出した僕の 帰りを待つ恋人へ」

[01:59]不吉な黒猫の絵など売れないが
[02:01]それでもアンタは俺だけ描いた
[02:04]それ故 アンタは冷たくなった
[02:06]手紙は確かに受け取った

[02:28]雪の降る山道を 黒猫が走る
[02:33]今は故き親友との約束を その口に銜えて
[02:38]「見ろよ、悪魔の使者だ!」 石を投げる子供
[02:43]何とでも呼ぶがいいさ
[02:45]俺には 消えない名前があるから
[02:49]「ホーリーナイト」「聖なる夜」と 呼んでくれた
[02:53]優しさも温もりも 全て詰め込んで 呼んでくれた
[02:58]忌み嫌われた俺にも 意味があるとするならば
[03:03]この日のタメに生まれて来たんだろう
[03:06]どこまでも走るよ

[03:08]彼は辿り着いた 親友の故郷に
[03:13]恋人の家まで あと数キロだ

[03:18]走った 転んだ すでに満身創痍だ
[03:23]立ち上がる間もなく 襲い来る 罵声と暴力
[03:28]負けるか俺はホーリーナイト 千切れそうな手足を
[03:32]引き摺り なお走った 見つけた! この家だ!

[03:38]手紙を読んだ恋人は もう動かない猫の名に
[03:41]アルファベット1つ 加えて庭に埋めてやった
[03:45]聖なる騎士を埋めてやった

(ρ_;)

参考:2001/06/30(土)00時14分28秒