> 2004/12/19 (日) 21:40:21 ◆ ▼ ◇ [mirai]> 雪印子さんが槍玉に(ノД`、)
雪印子さん物語1
「おにくー、おにくー、美味しいおにくはいかがですかぁ?」
鮮肉コーナーの前で笑顔で叫ぶ女の子、雪印子ちゃん。
まあ語呂が悪いんであたしはユキちゃんって呼んでいるけどね。
ユキちゃんは雪印食品のイメージキャラクターで、なんでも培養人間とかいう人工の人間らしい。
まあ難しい事がよくわかんないあたしにゃ普通の可愛い女の子にしか見えないんだけどねぇ。
で、そのユキちゃん、最近の不祥事のせいで地に落ちた雪印食品のイメージを少しでも回復
しようと、提携先のスーパーで肉のセールスをやってるんだって。こんな小さいのにねぇ・・・
で、提携先の一つであるうちのスーパーにもやって来たわけで、肉コーナーで働いてる私とは
いわば同僚って感じかね。まあこっちは向こうの手伝いはしなくて良いって言われてる
んだけど、あんな小さい子一人じゃ大変だろ?まあオバサンのおせっかいってやつで、
コーナーの設置とか色々手伝ってあげてたんだよ。初日は遠慮して
「私一人で大丈夫ですぅ~」
なんて言ってたけど、無理矢理手伝ってるうちにけっこう仲良くなってきてね。
二日目からはスーパー閉店の時に
「えへ、今日は二つ売れましたぁ!」
なんて教えてくれるようになったんだよ。
「このおにくは正真正銘の国産牛ですよぉ!雪印をよろしくお願いしますぅ!」
額に汗をかきながら必死でアピールするユキちゃん。
隣には肉を乗せたワゴンがおいてあって、ワゴンの周りには
「このおにくが出来るまで」
と書かれたパネルが張り付けてある。パネルには牧場主のおじさんと
一緒に笑顔で映るユキちゃんや、精肉工場を見学するユキちゃん、搬送の
トラックを手を振って見送るユキちゃんなんかの写真と、説明文が書いてある。
でもね、そんな風に一生懸命コーナー作って、一生懸命ユキちゃんが声をあげても
誰も立ち止まりもしない。みんな冷たい目でユキちゃんを見るだけで通りすぎ
てっちまうんだよ。たまーにまともな人間が同情してくれて一パック買っていったり
もするんだけど、これじゃあんまりだよ・・・可哀想だねぇ・・・
今日でユキちゃんが来て五日目。まあ、あたしにだって仕事あるわけで、ユキちゃん
ばかりも見てられない。で、あたしが仕事に追われてきりきりまいの時に、
あの事件が起きたんだ。
参考:2004/12/19(日)21時37分08秒