2004/12/29 (水) 01:16:57 ◆ ▼ ◇ [mirai]「ママー!デブー!デブー!ママー!デブー!」
その時、丁度「お薬ですー」の案内。
完全に熱で頭がフラフラしてるところにそのお言葉です。
フラフラ立ち上がった俺。子供の眼前に立ちはだかる俺。
しばらく子供をじっと見つめる俺。
あわてて母親が子供の口をおさえて
「い、いけません、静かになさい!」
締め切り前の寝不足で、目の下にクマをびっしりと付けた
髪の毛ぼさぼさの、何日も風呂に入っていない異臭を放つ、
ジャージにガンダムのTシャツを着た、31歳のデブオタが
熱でフラフラの頭を振りながら、5歳児の前に立ちつくして
生気の無い目で見下し続けているのです。
母親の顔が見る見るうちに変わっていきました。
このときの俺は何を思ったのかその母親の顔の様子と、
今の俺の状況の客観視が実に面白く、はっはっはと笑ってしまったのです。
しかし、のどの痛み喉荒れの声のかすれでヒヒヒ、ヒヒヒ、ヒヒャッヒャッヒャ、
と笑ってしまったご様子。
明らかに周りが引いていく空気。
ほとんど化け物でも見るかのような目で見る餓鬼の母親。
状況と空気の異常さに気がついて、無言になる餓鬼。
それがまた、熱に浮かされた頭に腹を抱える程面白い。
熱病が与える一時的なソウ状態の酔っ払いとはおそろしいもので。
けらけらと笑いながら普段なら絶対に言わないような事も
事も無げに言ってしまうもので。
痛む喉で言ったため驚くほど低い、かすれきった声で、
「お母さんー。しっかりしつけないと駄目でしょ。
今時、見ず知らずの大人に辺りかまわず罵詈雑言を
言って回る子供なんて、まるで自殺行為ですよー」
「だから糞ぼうずー。今度デブって言ったら高確率で殺すぞー。まーじーでー。」
と竹中直人の笑いながら怒る男風の固まった笑顔を浮かべて口走ってしまいました。
ヒラコー畏れ(;´Д`)