週末の秋葉原を 油デヴが歩く ご自慢のデイパックをショルダーに やや早足で その姿からデヴは 忌み嫌われていた 暑さにとろける その体目掛けて 石を投げられた 孤独には慣れていた むしろ望んでいた 誰かを思いやる事なんて 煩わしくて そんなデヴを蹴り上げる 金髪ドキュンの足 「今晩は むさ苦しいおデヴさん おら金出せや」 デイパック漁って 必死で取り出して ドールと言う名の印籠を 握った かざした 生まれて初めての カツアゲが 金髪が まだ信じられなくて どれだけ逃げたって ドキュンは追いかけてきた