1969年、とあるフランスの養鶏場で産卵率が急速に低下し、原因究明のため動物心理学学者が招聘された。 この学者先生、産卵率の低下の理由は近くの鳩小屋から飛び立つ鳩にあると指摘、 鶏たちは自由に上空を飛ぶ鳩に嫉妬しているのだと説明した。 彼は鶏たちにも空を飛ぶ快感を楽しませるため、毎日2時間ほど鶏たちを気球に乗せることを提案、 この対策が実施されると産卵率は驚異的な上昇を見せたという。 こうした対策を知っていれば、ジョン・ダミアン氏も不様な失敗をすることはなかったかもしれない。 スコットランド王ジェームズ4世に仕えた錬金術師であった彼は、あるとき鳥の羽を植えつけた一対の翼を身につけ、 パリまで飛ぶつもりだと宣言してスターリング城の城壁から飛び立ち、そのまま落下して片足を骨折した。 この失敗に関して彼曰く、「いやぁ、私としたことがほとんど飛行慣れしていない鶏の羽根を混ぜてしまったのが失敗だった。」