2005/02/05 (土) 13:53:30        [mirai]
「何か用があってきたんでしょ?」
 タマ姉のことだ。用もないのに俺の家に来るほど閑じゃないだろう。
「あ、用ね。あるわよ」
「なに?」
「デート」
「ぶーっ」
 俺は飲みかけの珈琲を吹き出した。
「ど、どうしたの、タカ坊?今、タオル持ってくるわね」
 パタパタとタオルを探しにいくタマ姉。
「で、デートぉ?」
 タマ姉が持ってきたタオルで口を拭きながら、訊ねる。
「そ、デート」
「急になんでまた?」
 急に勢いがなくなるタマ姉。
「だ、だって。私達、つ、つきあってるじゃない?それに…」