水銀燈の小説書いた(;´Д`)第四話 覚悟を決めたとき、ついに水銀燈が見送ってくれた。 「お薬と諦観持った?言い残すことはない?」 両方持ったよ。吐き出そうとした言葉を飲み込む。 「今日は血の雨が拝めそうかしら。はい、折り畳みナイフ持っていってね」 うん。有り難う、水銀燈。 ナイフを受け取る。 僅かに手が震えた。 水銀燈が笑った。 「いってらっしゃーい」 いってきます。 早めに出所られると願っていてよ、水銀燈。 うれしそうに笑う水銀燈に俺は目も合わせられない。 玄関の前の水銀燈が見えなくなる直前で振り返り、一度だけ睨みつける。 水銀燈で笑顔で背筋が凍りついた。