王宮に沈黙の呪詛が流れた。宴に謡う吟遊詩人のリュートも、婦人方のささやきも 城に響くことは無い。その計画はあらかじめ計算されたものだったのだ。王が 心を閉ざした王女を楽しませようと頻繁に宴を開くこと、そこには王宮に居る ほとんどの人物が集まること、そして、王女はふらりと中庭に風を求めに歩く こと・・・ 黒衣の男たちは足音を気にすることも無く、大理石の床を駆ける風となる。 いかに王宮の警備といえど、手数の足りない兵にどうして風が見つけられようか。 一人月夜に体をさらす王女、そこに風が奔り、その姿は消えた。 王も民も気づかず、王族は一人消えた。事件が発覚するのは夜明けあと 当てもない捜索の依頼が、冒険者の集う場所であるギルガメスの酒場にも 当然のように舞い込んだ。熟練の戦士たちも、名声を求める若者たちも、 褒章とあわよくば王女の心を求めんと、漆黒の吐息を漏らす迷宮へと足を踏みいれる。 というのが漏れの考えたWizライクRPGのプロローグだよヽ(´ー`)ノ会社行くよ