由乃「江利子さま。あなたの山辺先生を、私はどんどんおみまいしてきますから……」 江利子「……山辺先生には手を出さないで」 由乃「選んでください。山辺先生のところ? それとも令ちゃんのところ? どっちです? 行きますよ私は。パイが腐らないうちに…… どーも山辺先生。知ってるでしょう? 島津由乃でございます。 ねえ、パイ食べません? 娘さんもおいで……パイ焼くから…… 辛い? お姉さんはもっと辛い物を、あなたのお義母さんに食べさせられているのよ…… 残さず食べなさい……」 江利子「片手にこう包丁を持って座ってるわけね。シェフの格好した女が、山辺先生の家で…… そしたら山辺先生が、泣きながら『私が食べます!』って」 由乃「そしてそれが終わったら、私は令ちゃんとこに飛ぶの。 令ちゃん、知ってるでしょう? 島津でございます。 ねえパイ食べない? 令ちゃん、今行くよ。パイを届けにね……」