2005/02/27 (日) 23:21:24        [mirai]
多分敢えてあまり議論されていない問題だと思うのですが、今回の件、ポイン
トはM&Aの手法の問題と、もう一つ、放送局の支配権が市場の原理で動いて
しまうことへの驚愕という点にあると思うんですよね。
戦争になったらまず放送局を占拠しろというくらい、放送局はメンタルな面で
の国の要塞。複数局があるにしても、全国の茶の間で昔であれば家長のすわる
べき座に居座り、一日中情報を垂れ流し続けるテレビというメディアの威力は
大変なものです。
当然一般人には想像を絶するくらいの利権がそこにはあり、国家権力とのつな
がりも深いでしょう。日本の報道は決して自由ではなく、背景にもの凄い圧力
と規制の力を感じている人も多いはず。
今回の件で、「堀江はもっと考えろ」だとかピントのぼけたことを言い放った
政治家がいましたが、新興勢力が放送局を盗ることの脅威は、政治家という体
制側の人間だからこそ実感できるものであって、それを思うと単にピントはず
れの意見と切り捨てられないものを感じます。
放送局という国家権力を巻き込んだ巨大利権の巣が新興勢力の手に落ちていい
のか、という問題に焦点を当てると、では現状の放送局は一体どんな人々ある
いは企業の手中にあるのかということを暴かざるを得ず、自らの首を絞めたく
ないメディア関係者や政治家たちはその問題に口をつぐんでいるような気がし
ます。
政治は、司法にどんな圧力をかけても、堀江の野望を潰すでしょう。この点を
考えると堀江必敗と予想せざるをえません。…深読みですかね。