しかしベルーガーと名乗る男はその場所を譲らなかった。あらゆる剣もきかず あらゆる魔法をもってしてもその場所を離れることは無い。隻腕のベルーガーは 右腕のみであまたの冒険者達を蹴散らした。 その手には緋色の剣、宿すは闇の炎。朽ちた骸に甲冑をまとい、ベルーガーは 約束の場所に魂をとどまる。