「よろしいですか、ここに赤いカードがありますね。これを伏せて、先生の手のひらに乗せます。 さて、先生は偽の命題がすべての命題を導くことをもちろんご存知ですね。 したがってもしこのカードが黒であれば、神は存在すると証明することになります。よろしいですね?」 「ああ、もちろんだ。このカードが黒ならば神は存在するだろう。」 「真に結構です。……ごらんのとおり、カードは黒です。よって神は存在する!」