2005/03/13 (日) 21:53:21        [mirai]
家に帰って・・・
雪で濡れた紙袋を開けて・・・
黄色いカッターナイフを握って・・・
銀色の刃を押し出して・・・
自分の左手に宛って・・・
ゆっくりと呼吸をして・・・
右手に力を入れて・・・
左手に、赤い筋が走って・・・
それでも、何も考えられなくて・・・
ふと、笑い声が聞こえたような気がして・・・
それは、昼間出会った、あの人たちの声で・・・
あの笑顔を、あの楽しそうな声を思い出して・・・
今の自分がどうしようもなく惨めに思えて・・・
つられるように笑って・・・
本当に久しぶりに笑って・・・
次の誕生日まで生きられないと、お姉ちゃんに
教えられたときにも流さなかった涙が流れて・・・
笑って出たはずの涙が止まらなくて・・・
もう、おかしくもないのに涙が止まらなくて・・・
赤く染まった左手が痛くて・・・
自分が、悲しくて泣いていることに気づいて・・・
・・・そして
ひとしきり笑ったら・・・
腕、切れなくなってました