古くは血を穢れとする考え方がありました。伊勢神宮などでは忌み言葉と言って、 血のことを汗「あせ」とか表現したそうです。女性には生理がありますよね。それ で血が出る。よって穢れとなるわけです。 しかし本来、神道(神社の宗教)の考え方では女性だけを穢れとしたわけではあ りません。穢れとは気枯れで、健康な状態を元気と言うように、本来あるべき気が 枯れてしまった状態が穢れ(気枯れ)なわけです。女性は生理の時、どうしても体 調が悪くなりやすいですよね。それで、長い歴史の中で、神道本来の穢れの考え方 が歪み、特に女性を軽視する男尊女卑ができ、山車の曳行などの神事には女人禁制 となったんだと思います。