「500円札っての見ましたよ」と、大変珍しい事のように若いのが言った。 「いや・・・子供の頃使ってたけど」と言ったら時代が違う人間を見るような 目つきをされたよ。 「1000円札が伊藤博文で、お年玉でやったー聖徳太子だー・・・・って ・・・知らない?」 「いや、全然記憶無いッス。物心ついた時にはもう今の札でしたよ」 記憶に無いと異常に昔の事だと思ってしまうものなのかも知れない。 そんな事を考えていたけど、俺も同じだった。 500円札は生まれるずっと前からあったものだと思い込んでいたのだ。 だが調べてみたら500円札は1969年で、500円玉の登場が82年。 現在の新札の方が、細部に変更があったかも知れないが長生きしている。