2001/08/31 (金) 23:15:44 ◆ ▼ ◇ [mirai]2001年8月31日(金) 12時15分
野村の“亡霊”に長嶋ビクビク(夕刊フジ)
野村阪神は長嶋巨人に11勝13敗。両チームの戦力差を考えれば健闘の部類だろう。
これを巨人の先乗りスコアラーは「長嶋監督が野村サンに対してヤクルトの監督当時のイメージを持ち続けている。
それが阪神に大きく取りこぼしている理由」と分析した。
この3年間で、野村監督=ID野球は「過去の遺物」となったのに、
長嶋監督だけはいまだに「幻影」におびえているよう。
夏休み最後の甲子園球場での巨人戦は1勝1敗。
通算成績は11勝13敗で、数字的には残り4試合を全勝すれば16年ぶりの巨人戦勝ち越しの可能性もある。
「阪神と巨人の実力は天と地の差。でも巨人戦となるとウチの選手はなぜか、張りきる」
と野村監督は、したり顔。巨人戦で活躍すれば全国に名前をアピールできることや、
査定ポイントもアップするなどの材料もあるが、巨人の先乗りスコアラーのひとりは、こう言い切った。
「阪神の選手が頑張っているのではなく、巨人の自滅。
長嶋サンが野村監督を過剰意識しすぎるのが原因になっている」と舞台裏を明かした。
「ヤクルトや広島は阪神の打者に対し『140キロ以上の速球を投げればホームランは打たれない』
と見下している。でも、ウチは赤星が塁に出ると盗塁するのでは…とか、野村監督がベンチの前で選手にささやくと
長嶋監督は『なにか仕掛けてくるのでは』と疑心暗鬼に。
ネット裏からみても(野村監督の)演技だな、とわかるのに…
相手ペースで戦ってしまってしまう。その悪循環の繰り返し」と嘆く。
今年の野村阪神はデータよりも「気合で打て」の精神野球に路線変更。
これは、相手投手の配球パターンを説明しても「阪神の選手はストレートと見抜いても前に打球が飛ばない。
ヤクルト時代と同じやり方ではダメ」が身に染みたからである。
だから長嶋監督は、野村阪神相手にはデーンと構えていれば恐れるような敵ではない。
ところが先日、野村監督の「ウチがセ・リーグのペナント争いのカギを握るだろう」
との発言にも長嶋監督は敏感に反応してしまう。
「長嶋さんの“野村アレルギー”は相当なもの。
まあ、それが野村監督の続投の要因のひとつになったかもしれない。
でも、来年はわれわれが“阪神は恐れるに足らず”と洗脳してみせる」とは巨人の球団関係者。
巨人相手には通用した野村の看板も風前のともしびか。