> 2001/09/06 (木) 05:17:57 ◆ ▼ ◇ [mirai]> > 読みそのものを検討しないとなんとも言えないけど、一般論として、
> > その文献独自の世界観を無視した素朴な史実反映論はいただけない。
> > 特に日本の神話の場合。
> 文字以前の物語がなぜ物語として成立し、口伝され得たかということを考えれば常識だと思うけど。
> 例えばヤマトタケルの話なんかを文字すらもたず自然を汎神論的に畏れた古代人が
> 全くのオリジナルで作り上げたという方が非常識的だし、神話がメタファーである
> というのは民俗/族学、言語学の分野ではすでに常識になってると思うんだけど・・・
メタファーの面があるのは当然だよ。それを史実の反映として何にでもあてはめるのがおかしいってこと。
記紀なんかの場合は、王権の正当性を、その時点での「現在」にとって説得力を持たせるために編まれて
いるという、極めて政治性が強いものなんだから、
同じように「神話」とひとくくりにされてても、文字以前の口承と同じレベルで考えちゃダメだろ。
だいたい、記紀の神話は必ずしも口承性の強いものばかりじゃないし、
ヤマトタケルの話なんて、明らかに文字を得てからの話しだと思うし、新しい部類のもんでしょ。
参考:2001/09/06(木)05時10分24秒