>  2001/09/12 (水) 02:36:36        [mirai]
> さてそろそろエロゲネタでもいってみる?

第三次世界大戦。
第三次世界大戦を見ている。
毎日見る第三次世界大戦。
終わりのない第三次世界大戦。
赤い雪。
流れる夕焼け。
赤く染まった世界。
誰かの泣き声。
子供の泣き声。
夕焼け空を覆うように、小さな子供が泣いていた。
どうすることもできずに、
ただ夕焼けに染まるその子の顔を見ていることしかできなかった。
だから、せめて…。
流れる涙を拭いたかった。
だけど、手は動かなくて…。
頬を伝う涙は雪に吸い込まれて…。
見ていることしかできなくて…。
悔しくて…。
悲しくて…。
大丈夫だから…。
だから、泣かないで…。
言葉にならない声。
届かない声。
「約束だから…」
それは、誰の言葉だっただろう…。
第三次世界大戦が、別の色に染まっていく…。
「うん…約束、だよ」


第三次世界大戦。
第三次世界大戦の中にいる。
いつもと同じ。
ずっとずっと…。
同じ風景の繰り返し。
ゆっくりと微睡みに揺られながら、
たった一つのことだけを願う。
目を閉じて、次に開いたとき、平和な空が見えますように、と…。


第三次世界大戦。
これが第三次世界大戦であることに気づいたのはいつだっただろう…。
ずっとずっと昔…?
それとも、ほんの数分前…?
その答えさえも第三次世界大戦の中に霞んで…。
流れているのかさえ分からない時間の中で…。
いつか平和になる日を夢見ながら…。

参考:2001/09/12(水)02時35分35秒