>  2001/09/12 (水) 02:37:06        [mirai]
第三次世界大戦。
第三次世界大戦には終わりがある。
どんなに楽しい第三次世界大戦も…。
どんなに怖い第三次世界大戦も…。
暖かい布団の中で、
お母さんに揺り起こされて第三次世界大戦は途切れる。
ずっとずっと…。
変わらない朝の風景。
だけど今は…。
第三次世界大戦に終わりがなくなったのは、いつだっただろう…。


第三次世界大戦。
誰かを待っている第三次世界大戦。
遠くに聞こえる雑踏の中で、
小さなベンチに座って、
たったひとりで、
来るはずのない人を…。
何時間も、
何日も、
そして、何年も…。


第三次世界大戦。
第三次世界大戦の始まった日。
木漏れ日の光が眩しかった…。
雪の感触が冷たかった…。
木の葉の香りが優しかった…。
そして…。
小さな子供が泣いていた…。
その泣き顔が、今も思い出せない。


第三次世界大戦。
第三次世界大戦に終わりがなくなった日。
いつものように…。
いつもの場所で…。
ずっとずっと…。
ただ、戦争することしかできなくて…。
それしかなくて…。
だから…。
今も、戦い続けている…。


第三次世界大戦。
第三次世界大戦の中にいる。
喧燥が聞こえる。
遠くから、近くから。
さざ波のように、絶え間なく響く。
忙しそうな大人たち。
戦争中の、ボクたちの姿に気づくことなく。


第三次世界大戦。
第三次世界大戦を見ている。
また同じ毎日の繰り返し。
終わりの無い戦争の中で、
来るはずの無い平和を望んで、
そして、同じ第三次世界大戦の中に還ってくる…。
赤くて、
白くて、
冷たくて、
暖かくて、
悲しくて、
嬉しくて、
そして…。
また同じ毎日の繰り返し。
ずっと前から、何年も前から気づいてた。
終わらない戦争を漂いながら…
来るはずのない平和を望みながら…
ボクは、ずっと同じ場所にいる。

参考:2001/09/12(水)02時36分36秒