2000/12/01 (金) 05:45:38 ◆ ▼ ◇ [mirai]骨日記 投稿者:南京レイパー 投稿日:07月03日(金)06時10分41秒
今日の日記。
8時30分登校。
教室に入ると私の机がなかった。私の席順は窓際の真ん中ほどだが、
もしかしてと思い窓の下を覗いてみた。グラウンドに落ちていた。
悲しくなって、泣いてしまった。誰も私に声をかけてくれなかった。
そうこうしているうちに先生が来て、さっそくクラス会議が開かれた。
「机を落とした人が、教室まで持ってきなさい。それまで授業は
行なわないことにする」当然、誰も取りに行く人は出てこなかった。
机の中にノートを入れていたので、結局、私が取りに行くことになった。
クラスに戻るとすでに授業は始まっていた。先生に裏切られた気がした。
「あの、机、落ちたから、壊れてたんですけど……」と、私は言った。
私の声が小さいせいか、三回もくりかえしてやっと先生に通じた。
「そうか。じゃあ、新しいのを貰えるまでその机を使って授業を受けろ」
教壇のそばに、小さくてボロボロになった机と椅子があった。
休憩時間、いつものようにエミリたちのグループが私の周りを囲んだ。
「ちょっとぉ、この机さぁ、こいつにチョーお似合いって感じじゃん?」
「そそ、なーんかぁ、同じガリガリどうし、違和感がないっていうかぁ」
「やだ押さないでよ、机に触っちゃったじゃなぁい! うげ、マジきったねぇ、
エイズ菌・タッチぃ! わーい、ヨウコにエイズ菌うつったぁ!」
「げろげろ。こいつの菌、フケ出そう(笑い)。エミリに返すわよ!」
「きゃははっ。さ、こんな骨女なんか相手すんのやめてトイレ行こー」
「あ、いいねぇそれ、骨。明日からこいつのこと、骨って呼ぼーぜ」
「じゃねぇ骨。てめぇ、あたしらのことチクったら、ぶっ殺すぞ」
この日から私のあだ名は骨になった。
ウフフ。