2000/12/01 (金) 05:47:17        [mirai]
骨日記 投稿者:南京レイパー  投稿日:07月03日(金)06時10分41秒

       今日の日記。

       8時30分登校。

       教室に入ると私の机がなかった。私の席順は窓際の真ん中ほどだが、
       もしかしてと思い窓の下を覗いてみた。グラウンドに落ちていた。
       悲しくなって、泣いてしまった。誰も私に声をかけてくれなかった。
       そうこうしているうちに先生が来て、さっそくクラス会議が開かれた。
       「机を落とした人が、教室まで持ってきなさい。それまで授業は
       行なわないことにする」当然、誰も取りに行く人は出てこなかった。
       机の中にノートを入れていたので、結局、私が取りに行くことになった。

       クラスに戻るとすでに授業は始まっていた。先生に裏切られた気がした。
       「あの、机、落ちたから、壊れてたんですけど……」と、私は言った。
       私の声が小さいせいか、三回もくりかえしてやっと先生に通じた。
       「そうか。じゃあ、新しいのを貰えるまでその机を使って授業を受けろ」
       教壇のそばに、小さくてボロボロになった机と椅子があった。

       休憩時間、いつものようにエミリたちのグループが私の周りを囲んだ。
       「ちょっとぉ、この机さぁ、こいつにチョーお似合いって感じじゃん?」
       「そそ、なーんかぁ、同じガリガリどうし、違和感がないっていうかぁ」
       「やだ押さないでよ、机に触っちゃったじゃなぁい! うげ、マジきったねぇ、
       エイズ菌・タッチぃ! わーい、ヨウコにエイズ菌うつったぁ!」
       「げろげろ。こいつの菌、フケ出そう(笑い)。エミリに返すわよ!」
       「きゃははっ。さ、こんな骨女なんか相手すんのやめてトイレ行こー」
       「あ、いいねぇそれ、骨。明日からこいつのこと、骨って呼ぼーぜ」
       「じゃねぇ骨。てめぇ、あたしらのことチクったら、ぶっ殺すぞ」

       この日から私のあだ名は骨になった。


       ウフフ。