> > ォヵュ > 来たのかッ!(゚Д゚) 「げほげほ……」 老女が風邪を引いて伏せっている。 「まったく、メイドロボがいるって言うのに看病の一つもしやしないんだから……」 ぶつくさ言って寝入る。 ややあって、ふと目を覚ますと、 「……?」 ととと……と、障子の向こうを影が駆けていったような気配。 ふと、いい香りが鼻をくすぐる。 枕もとのお盆の上に書置きがある。 『ババア、 いつまでも寝てられるとうっとおしくてかなわないから、 はやく良くなるですー』 そんな置手紙とともに、枕もとには梅干のちょんと載ったおかゆが湯気を立て ている。 枕もとの座布団にはさっきまで誰か座ってたかのようなへこみ。 身を起こすと、額からぽろりと濡れ手ぬぐいが落ちる。 「マルチちゃん、口ではあんなこと言って、ずっと見ててくれたんだねぇ……」 参考:2001/09/21(金)20時48分50秒