2001/10/08 (月) 12:57:54 ◆ ▼ ◇ [mirai]先日紹介していたインターネットラジオで,かなりの頻度で流されて洗脳さ
れた曲の入ったマキシシングルを買ってきたのだ.堀江由衣の「Love Destiny」
という曲である.堀江由衣と聞いて分からない方は,HMX12型マルチを想像さ
れればよろしい.
おそらくはマニアたちの間で人気が高まっていると予想されるこの曲だが,
何がスゴイって,サビの部分の歌詞がスゴイのである.こうだ.
アイタイ アイアイアイアイ のに♪
アエナイ アイアイアイ 今夜は♪
オレは当初,「アイ」が繰り返される曲としては久宝留理子の「男」に引き
続いて2曲目だと思っていたのだが,相田裕美作詞・宇野誠一郎作曲による
「おさ~るさ~んだよ♪」の「アイアイ」に引き続いて3曲目だという友人の
言をいまは推したいと思う.そう,久宝留理子の「男」はご存知のように
「愛、愛、愛、愛、愛が足りない、ふざけないでワガママ過ぎる♪」という
ものだが,これはその内容からしてハードロックであったこともあり,
「アイ」の部分は叫び声となっていた.「愛」という『言葉』を叫ぶことに
よって,激情を示していたのである.だが,堀江由衣の「Love Destiny」は
違うのだ.聞いてもらえれば分かるのだが,「しとしと」や「ぴかぴか」な
どの表現と同じレヴェルの情景表現のための『擬音』として「アイ」が歌わ
れているのである.名詞ではなく,副詞なのだ.それはまさしく「おさ~る
さ~んだよ♪」の「アイ」なのである.「そうなの」「本当に」「とって
も」といった感情が「アイ」に込められて歌われているのだ.作詞された伊
藤千夏氏のウデもさることながら,これほどまでに擬音を歌いこなせる歌手
もちょっと他にはいないのではないかと思う.その実力は3曲目の「Sweet
Baby Love」でも十分に発揮されていて,「Sweet Sweet Baby love♪」とい
うサビ部分の「Sweet Sweet」も「スィ~、スィ~」という擬音として歌わ
れ,そこには様々な感情が込められている.決して英語として歌われている
わけではないのに,そこに込められた(言葉で表現すればまさに「甘い恋」
というような)感情によって,本当に「sweet」な「sweet」として伝わって
くるのである.いやあ,久しぶりにハマった.擬音系声優歌手堀江由衣.
これからも大いに応援していきたい.