2001/10/21 (日) 13:04:19 ◆ ▼ ◇ [mirai]10/20 「受験生、寺田」
先日阪神を解雇された寺田が大阪体育大学を受験するそうです。
入団テストを受ける道もありますが、第二の人生をやり直せる内に歩もう、という事だそうです。
おもえば俺もついこないだまで受験生でした。
あの退屈な日々も今となっては思い出です。
俺が受験勉強って奴をちょっと本気で始めたのは高3のもうかなり寒くなっていた時期でした。
ある日、どっか塾の勧誘で、ナントカ指導員とかっていうタミヤのラジコンの宣伝マンみたいな肩書き名乗る男がやってきたんです。俺ンチに。
で、なんだか「僕、受験のプロだから」と自信満々なんで、
さすがにその時期になって何もしてなくて不安だった俺はちょっと話ぐらい聞いてみようかな、と思ったわけですよ。
その人、終始、個人チューター(塾の先生が家庭教師に来るようなもん?)をつけろ、
何故なら高校の先生に聞きに行ってもあんまりまともに相手してもらえるわけない、という話を語ってくるのみでした。
で、あんまり要領を得ない上に話が長いもんやから俺がまともに相手せずにいると、なんかヤケクソになって自分の浪人時代の苦しみを語った挙句、
「僕、若く見えるけかもしれませんけど実は子供いるんですよ」と、意味不明の捨て台詞
(だから舐めんなよといいたかったのか?)を吐いて去っていったのでした。
まぁその人は今思えばかなり胡散臭い(彼は某大学文学部卒と名乗っていたのだが、その某大学に文学部はなかった)
のでどうでもいいんですが、俺その時その人に聞かれたんですよ。
定番ですが、一日家で何時間勉強してるかって。俺、何もやってなかったくせに妙なところで見栄はって「30分ぐらいですね。えっとたまに一時間半ぐらい」とか大嘘ついて。
そしたらもう手遅れみたいに言われて、その急に猛烈なあせりを感じたんですよ。
もう試験前に科目間違えて一夜漬けしてる事に気付いた時と同じくらい。
指導員は胡散臭いけどその言葉は効いたというか、スポーツ紙は胡散臭いけど狂牛病とテロは怖いというか。
ま、焦りもそう長くは続かなかったんですが、それをきっかけになんとか勉強始めたおかげか、
どうにか大学入れてヨカッタヨカッタっていう話なんですけど、俺はナンチャラ指導員さんにある意味感謝すべきなんやろか。
世の受験生のみなさんも気楽にいきましょう。
俺当時思ってたのは、90点、100点目指して勉強したらその8割方は結局テストで発揮されん事になるからかなり損した気分になる。
だから80点でいいや、って事でした。ええこと言うわ俺も。
と、ここまで読んだみなさんが読み飛ばせば良かったと思っているであろう事に
俺はほくそ微笑んでいるわけですが、それはともかく、ともかくですよ。
寺田はプロの選手として甲子園の土を踏む事はついにありませんでした。
そんな彼は今、高校の先生になり高校球児達と共に甲子園に戻ってくる事を目指しているそうです。
その目標が我々の目の前で実現するその時まで彼の事を覚えておきたいものですね。