2001/11/01 (木) 06:29:02        [mirai]
中米のホンジュラスのジャングルの奥にある古代遺跡。他の中米の遺跡とは似ても似つかず、現地の原住民

  (インディオ)の言い伝えによるとこの神殿を立てたのは彼らとは異なる人種であるらしい。


  神殿は全て非常に硬質の玄武岩で造られているが、それが途方もなく風化するまでにこの神殿は古い。入り口は

  密閉され、中心となる丸い部屋の中央には巨大な円筒形の祭壇があり、その後方には天然の崖を利用した壁を

  繰りぬいて石室が作られている。その中には高僧のミイラが安置されているが、その容貌は原住民ではなく、

  下エジプトの退化したとある種族を思わせるらしい。ミイラの首には、蝦蟇の形に彫られた大きな赤い宝玉が

  銅鎖で掛けられているが、鎖にはハンガリーのシュトレゴイカバールの<黒の碑>に刻まれているものとかすかに

  似た象形文字が刻まれている。

  『無名祭祀書』にはこの神殿について記述されているが、それによると神殿では滅亡した古代の人種が異様な

  神を崇拝していた場所であり、宝玉は祭壇の地下にある神殿の宝へと導く『鍵』であるという。だが、

  神殿の宝とは神殿の神-すなわち触手と蹄を供えた、薄気味悪い声で笑う巨大なものの事である。


  フリードリッヒ・フォン・ユンツトの『無名祭祀所』にもこの神殿の事が記されているが、ゴールデン・ゴブリン・プレス版

  では所在地がグアテマラになっているなど、不正確な記述が目立つ。