2001/11/01 (木) 06:30:26        [mirai]
無名都市

(Nameless City/特になし)
都市
アラビア半島南部

  アラビア半島南部の砂漠(ルブアルハリ砂漠?)の奥地に位置する禁断の都市。アラビアの各部族は

  理由も定かでないまま、この都市を忌避している。

  バビロンやメンフィス、さらにはイブやアイレムが建設されるよりも遥か昔から存在したこの都市を建設したのは人間

  ではなく、爬虫類に属する爬行種族である。彼らは、往古には豊かな谷間であったこの地に都市を建設して繁栄した

  が、やがて砂漠化により、都市の地下へと潜らざるをえなくなった。

  今も残る都市の地下部には、神殿、住民の歴史を描いた壁画、ガラスの棺に納められた住民のミイラを納めた墓所

  等がある。こうした施設は、住民の体形に合わせて作られたものであり、低い天井、急な階段などの特徴を備えて

  いる。そして、都市の最奥部には巨大な金属の扉があり、そこには光を放つ雲海のような光景が広がっているのだ。

  こここそが住民の最後の居住地であり、生き残りが今なお潜んでいる。この金属の扉が夜毎に開いて、地下の世界

  から風が吹き出し、夜明けと共に地下へと帰って行く。

  ダーレスは「永劫の探求」の中で、住民は海生生物であり、この都市は海底に築かれたものが、地上に浮上した為に

  廃都となったとしている。