2001/11/06 (火) 00:57:21        [mirai]
部屋でぼーっと借りてきたDVDを見ていたら
ドアにノックがあり、俺の返事を待たずにドアが開いた音がした。
「おにーちゃん何みてるのぉ?」
と後ろから声を掛けられた。
振り向くとそこにはTシャツホットパンツの妹が立っていた。

無題

「ああ?いやレンタルビデオ借りてきたんだけど、ほれ」
俺はそういって妹に借りてきたケースを見せた。
妹はDVDのケースを受け取りタイトルをチェックしてるようだ。
…なんでDVDなのにレンタルビデオって言うんだろう。
PS2をいまだファミコンって呼ぶような物か…
「あ~!これ私が見たいっていってた奴じゃない!」
「そうだっけ?、みる?」
「あーもう20分は再生されてるじゃないの!!まき戻してよー!」
…DVDはまきもどしが要らないはず…
「わかったわかった、ほら、」
俺はリモコンをつかむとRewボタンを押した。
「ほれ、一緒にみるか?」
「うん!」
俺がそう言うと妹はあぐらをかいた俺の足に座った。
「おいおい、お前は椅子にすわれっての」
「いいでしょ?妹だし」
「妹だからってそんなところに座って「ほら始まったよ?」

…あきらめが肝心か。

俺はあきらめて妹の頭ごしに映画を見始めた、
この映画はアクション映画なので妹は切り替わる映像にくぎ付けになっているようだ。
俺もめまぐるしく変わるシーンに集中し始めた。
”死体を片付けるには6つのパーツに切り分けてな、豚に食わせるのが一番なんだよ”
中盤に差し掛かった頃、さすがに俺の足はしびれてきて、居心地が悪い。
しかし妹は画面に見入っており声を掛けるのはしのびなかった。
そうやって現実に意識が引っ張りもどされてしまったら、
今度は俺のあぐらの中に座り込んでいる妹に意識が集中するようになった。
……
丁度俺のあごの辺りに妹の髪の毛があり、それが俺のあごをくすぐる、
なんとなしに妹の匂いがする気がする。
むう…
いったん意識したら思考がロックしてしまった、今度は画面より妹のことが気になってしまう。
シャツから覗くブラの肩紐が視覚的に気になる…。
ちょっと待て、変態じゃないかそれじゃぁ…。
俺は意識を強制的に画面に戻そうとした、
画面では殴り合いのシーンだった。ストーリーがさっぱり判らない。
流石に一時間近く座っているからか妹ももぞもぞ動き出した。
おおう…それはちょっとヤバイです。
ああん(汗)
妹がもぞもぞ動くと俺とは違ったやわらかい体が俺に押し付けられる。
…まずい。半勃です。
これはまずい、妹にかんづかれたら変態以外の何者でもないではないか(汗)。
俺は意を決して話し掛けた
「ちょっとちょっと、俺も足が「いいところだから後にして!」
一蹴されてしまった。
妹は画面を食い入る様に見ていてかがむ様にして画面に近寄っている。
妹の背中をふとみた。
…なんか色っぽいな…背姿がいいな…Tシャツ越しの曲線が…いやいや俺は何を考えているんだ。
視点をもう少し落すと、シャツとホットパンツの間から…少し下着が見えている。
…ああああ…ちょちょっとまずいですよこれは、俺的エマージェンシーですよ?
俺の緊急警報にうながされて砲身角度が上がりそうです。まずい。
意識しないようにすればするほど意識が集まり、いまでは足で感じる妹が気になりだした。

俺はなんともいえない状態に陥って一人で焦っているとやっとこさ映画が終わった。
妹は満足げに立ち上がってのびをした
「おもしろかったー!!やっぱり評判道理だった!」
「ふう…たすかったな」
俺は額の冷や汗をぬぐった。
「お兄ちゃん?そんなに緊張してみてたの?アレは映画なんだからそんなに…」
「ああ、いやうん、面白い映画だったからな」
「ほんっとおもしろかったー!お兄ちゃんありがとうね」
「ああ、今度なんか借りてきたら又いう・・」チュッ

「じゃおやすみなさーい!!」

妹は俺に…キスをして部屋を飛び出していった。
俺はその場で赤面して思考停止した。
次の日、俺は又レンタルビデオ屋にいた。