平時に於ける警察官の力の行使は たとえ人命の殺傷に至ったとしてもそれは<正当防衛>であり <制止>という行為の結果に過ぎず それが法の正義の下に執行される限りにおいて 個々の警官が倫理的に裁かれる事はあり得ない 一方 国家の命令下に敵対行動中の兵士は通常とは逆の道徳律の下に置かれ その力の行使による殺傷・破壊等の行為は それ自体が倫理的にむしろ善として称揚される だからこそ機を見て異なる道徳律を要求される者は それ故に その力の行使にあたって慎重を期さなければならない