2001/11/25 (日) 08:03:23 ◆ ▼ ◇ [mirai]■ 過去への決別その1
■おっぱい詩人(33) 投稿日:2001年3月9日<金>15時08分
白い悪魔を
スプーンですくって
皆に(平等)に分けて、
笑った。
屁をこいた。
血管が浮き出るようにと、
ゴムで腕を縛った。
二人で買った
真っ白のカーテンは
皆の知らないところで
いつの間にか
ヤニ色に染まって
薄汚れていった。
チクタク時計は時を刻む。
共有されたその時間は
やがてバラバラになったけど
それでも
皆で(血)を流し合って
笑った。
画鋲をふんだ。
絵を書いた。
漢字テストをした。
自分がひとりぼっちだなんて
ボクはずっと知らなかったから
世界に裏切られた気持ちで
真昼の高円寺を歩いて
歩道橋の上で
泣いた。
やがてボクは
押し入れに花の種を植えて
新芽が生えてくるのを
待った。
暗闇のなかで
一人で。
皆の見えないところで
水もあげないで、
華が咲くのを
待った。
待ちつづけた。
その間にボクは
妄想の城の主になって
世界を支配した。
小さな小さな
自分だけの世界。
指揮棒を持って
あらゆる自然や
別次元のものを
操った。
もうボクには、
みんなが見てるものが
遠く遠く
どこか知らないところへ
ねぇ、待ってよ・・・
-3年後-
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誰もいないみたいに
その華は咲かない。
今も。
ぶっ壊れた時計は時を刻まない。