2001/12/10 (月) 09:48:26 ◆ ▼ ◇ [mirai]大助「こんなスモッグだらけの街でも、星は見えるんだな」
節子「そうね、小さい頃死んだ人は空に昇ってお星様になるんだって教えられた
わ。イソップ君はどの星になったのかしら?あそこに小さく光って…」
大助「やめてくれ、俺にはそんな少女趣味は合わねぇよ」
節子「大木君」
大助「イソップは星になんかなりゃしねぇ。あしたになりゃ焼かれて、灰とひとつ
かみの骨になるだけだ。そうだろう、え?それ以外に何が残るって言うんだよ」
節子「思い出が残るわ」
大助「思い出?」
節子「そうよ。イソップ君は、みんなが胸の中に思い出として残している間は、生
き続けていることが出来るのよ。それともあなた、明日、彼の体が焼かれるのと一
緒に、思い出まで焼き捨ててしまうつもりなの?イソップ君は、誰よりもあなたの
心の中で生き続けたいと望んでたはずだわ。その願いをひとつかみの骨と一緒に、
埋めてしまう気なの?」
大助「俺は、俺は・・・」
節子「泣きなさい。男の子だからって恥ずかしがること無いのよ。泣きたいときは
泣くのよ」
大助「チキショー!ボイミツギョー!イソップ、イソップ、イソップー!」