2001/12/21 (金) 14:39:20        [mirai]
新垣はスコップで穴を掘っていた。もちろん自分自身を埋める穴である。
      「さっさと掘れよ、コネ女」冷たく加護が言い放つ。

      新垣が安部、加護、辻の三人に拉致されてから既に一ヶ月が経っていた。
      度重なる暴力によってかつての生意気さも見る影もない。

       新垣加入のあの日から娘。の運命は180度変わってしまっていた。

      新垣加入後に発売されたモーニング娘。の新曲は記録的な低い売上を記録し、
      新垣の代わりに辻を脱退させたミニモニはファンの猛烈な反発を受け、新曲を発表
      することもなく自然消滅してしまった。
      そして、娘はまったくの不人気となり解散してしまったのだ・・・

      「人気が無くなったのはあなた達のせいじゃないの?」
      「まだそんな事言ってやがんのか!このコネブスが!!」

      新垣は両手両足を縛られ自らの穴に入れられた。
      辻、加護がスコップで土をかけ、埋めていった。もちろん生きたままで、
      「たすけてっ モーニング娘やめるからっ」
      「うるせえ。もう娘。は ねえんだよ。おまえのせえでな」
      半分ほど埋まったところで加護はガソリンをかけた。
      「た す け て」
      「うるさいのれす」
      辻が火のついたジッポーを投げ入れる・・・
      「ボンッ」
      黒煙を伴う火柱があがる。
      新垣は叫び声やうめき声をあげていたが、やがてそれも聞こえなくなった。
      殺してもまだ憎い、辻、加護は埋めた穴に小便をかけた。
      穴はコンクリートで固められた。

      安部は車の中でそれを見ていた。
      「東京で一人暮らしても 私は昔の私のまんま」
      歌を口ずさんでいた。呆然としたまなざしで。