幸せな安堵感と、「なれない」二人の時間を過ごした疲労感とに包まれて ウトウト夢見心地でいた私に いきなりの「御主人様の笑い声」 「なんですか?」 「姫ちゃんさぁ、眉毛なんとかしようよ? そりゃ、化粧はしなくていいって言ってるけどさ、その眉毛は男みたいじゃない? オレ今、姫ちゃんの寝顔見てて『え、オレ男と寝たんだっけ?』って焦っちゃったよ!」 恥ずかしかったです 恥ずかしくて、すっごく恥ずかしくて、死んじゃうかと思いました 何も言えないで固まっている私を御主人様はいっそう笑います 「トマトみたいだよ?」 恥ずかしくて全身真っ赤になった私におっしゃいました 「おこった?」 「・・・」首を横に振るのがやっとでした 怒ったりなんてしません 恥ずかしいだけでした 自分で見たことのない『寝顔』を御主人様に見られていた そのことがたまらなく恥ずかしくて