2002/01/15 (火) 01:41:14 ◆ ▼ ◇ [mirai]これから述べることは、私の偏った思いや意見が含まれることを考慮のうえ、お読み下さい。
手を動かせない男性にとって最も困るのことは、性的生理の処理、自慰行為、いわゆるマスターベーション
である。マスターベーション自体は
絶対にしなければならないものではない。なければないで済むことであり、別段、生命に関わることではな
い。しかし特に男性の生理にとって
は大事な事柄である。週刊誌などのゴシップメディアには、女性の中にもマスターベーションをするとある
。
マスターベーション、オナニーは自身の性器を刺激し、性的快感を得る為の行為であると私は理解する。
では自分以外が間接的に行えば、
性的行為、いわゆる日本風に言えば、SEXをするという行為になるのだろうか。
見方を変えれば自分以外のものが間接的に行うのだから、自慰行為ではなくなってしまうから他人と行う
性行為になってしまうのだろうか。
それでは私のように手が曲がり、自由も利かず、股間に手の届かない者がマスターベーションをするとし
たら、どのようにするかと言えば、誰
かの手伝いをもらうしかない。しかしマスターベーションを含む類のものは、一般的に人知れず密かに行う
というものという意識があり、「マスタ
ーベーションをしたいから、私の代わりにしてくれないだろうか」と手助けを受けることは女性ならずも、
男性にも抵抗感が存在するように思う。
女性の中には性的な卑猥な話を極端に嫌う人、極度に嫌悪感を表す人や言葉にする人がいる。
自身の体の一部である性器を触れることは、女性であれば間接的ではあるが、排尿後の始末、生理の際の
処理など、また入浴の際に洗う
時くらいだろう。男性は排尿の際に直接に触れたいと思う。そしてまた男性性器は排尿器官だが性的興奮を
感じたりした場合、勃起すると共
に、勃起した際には性的快感を覚える部位である。その為におのずと男性は女性に比べ、性器に触れる機会
が多いこともあってか自身の性
器に触れたい、性的快感を得たいと思うこともあり触れる機会も多いようにも思う。
私を含め、マスターベーションを他人の手を借りてでもしたいと思う者の論理(私の一方的で勝手な論理
だろうが)からすれば、「たかが手を
貸すだけなのだから・・・」と思う。では逆の立場からすれば、どのように思い、考えるのだろうか。ある
女性の友人に意見を訊いたところによれ
ば、親や兄弟に頼まれたとすれば可能かも知れない。と言った。また排尿介助をするように生理と思えばと
も。
私が思うに、男性の場合(中には女性にあるかも知れない)、射精を伴うマスターベーション、何らかの
障害により射精を伴わないマスターベ
ーションは、男性の生理的な現象と考えていると思うのだがどうであろうか。ある人は尿や便を催すように
、マスターベーションも同じようなもの
と言った。
では女性はマスターベーションについて、どのように考えるのだろうか。
私は寝たきりの状態にあり、更には腕、指は曲がり、動かすこともできないこともできない。当然のこと
ながら日常的に排尿、排便介助を受け
ている。そうするとマスターベーションをしたくなりどうにもたまらず、「してくれません?」かと口にし
たくなる。しかし「なに言うの?」、「私はそん
なことをする為にいるんじゃない」、「どうして私がそんなことをしなければならいの?」と言われるので
はないかと思うと、精いっぱいの理性で口
にすることを抑えている。
もしも言葉にすれば理性のない奴だと軽蔑されるだろうが、介助者に事実「して欲しい」と依頼したこと
がある。そして手を添え、してくれたこと
も幾度かある。また私はできないと言う人、手でしてあげることができないと言うかのように、無言で手を
陰部にもっていってくれる人、後始末を
してくれる人もあった。しかし依頼したことが元で、ぎこちない関係に陥った人もある。だからといって、
そのようになったことを責めるつもりはな
い。マスターベーションがしたいから、」して欲しい」と言えば驚き、戸惑うのが当然の反応だろう。
マスターベーションができないから「手伝いや自分の手の代わりをして欲しい」と思う以上、別段、女性
である必要はないし、男性でも構わな
い。あえて理想を言うならば、私は男性である限り、女性の柔らかな手を借りたい。しかしそれではまるで
手が動かせないことをいいことに、風
俗産業まがいのことをさせている。と思う人が多いだろう。もっとも男性は理解して貰える人は多いだろう
が、女性の中にも理解してくれる人も
皆無ではないと思う。ただ女性はマスターベーションや男性のように自身の性器に触れたい、性的快感を得
たいと思うことは少ないだろうし、
頭では理解はできても、生理的には理解は難しいだろう。しかし理解して欲しい。それが切なる希望だ。
今、改めて考えると、なんとも情けなく、悲しい気持ちになる。なぜなら、寝たきりの状態で自分の性器も
触れることもできないうえに、マスター
ベーションをしたい、性行為をしたいと思うことが頭から離れないからである。性欲はどのような状態や状
況になってもなくならないことは、ごく
当たり前のことではあるが、私には大きな荷物になっている。