都内の木造のぼろっちいアパートに、単身赴任の男性が暮らしていました。 そのアパートのおふろは、浴室内に大きなガス釜があって、ガッチャン!とたね火をつけて お湯をわかすタイプのものでした。(昔よくあったやつ)温度調節やタイマーなどは 一切ついていないので、すべて手動でやらなくてはならない不便なものです。 その男性が入浴中に心臓発作をおこして亡くなり、しばらくたってから発見されました。 あわてて家族が上京してきたのですが、なぜかなかなか遺体と対面させてくれません。 奥さんが「どうして会わせてくれないのですか?」と詰め寄っても 「会っても仕方ないです」と言うばかり。 男性は煮えたぎるお湯のなかで、自分の血や内蔵にまみれてばらばらの骨になって 浮いていたそうです。