> 2002/01/26 (土) 23:34:38 ◆ ▼ ◇ [mirai]> あやしいわーるどを元ネタにRPGを作ろうと思うんだが
> どんなイベントが必要と思うよ?
カツジはしがない大学生だった。
可もなく不可もなくな並の大学に進学し、そして何時の間にやら卒業を
迎えようとしていた。
カツジ---彼は卒業を控えたその日まで異性と言うものにてんで興味を示さず、
同姓、すなわち男との性交渉をもつ事もしばしば見受けられた人物だ。
…卒業式を一週間後に迎えたある日、カツジは愛用している掲示板の
リファラログを眺めていると、とあるURLからのアクセスが非常に多いこと
に気づき、一度そのURLをたどってみることにした。
---彼は妖精さんと共存する生活を覚えた。
そして同時に最後の学生生活を無駄にしたくはない、そう強く確信し、キーボード上を
軽やかに舞う妖精さんと話し合ううちに、自らの近所に住むと言うあやかという女性を
知る。
卒業と同時に両親と共に渡米することが決まっていたカツジは、せめてもの思い出を
作るべくあやかに接触を図ろうとする。
そして物語は始まる。
その日の夜、妖精さんはカツジの心を汲み取り、彼が寝ているうちに枕元に
翌朝、撮影会というものが開かれそれにあやかが出場する旨を記載したメモを添えていた。
そして当日朝、カツジは半信半疑ながらもそのメモに従い日比谷運動公園へと足を運ぶ。
そしてそこには、写真でしか見たことのない彼女、あやかが立っていた。
撮影会というものは何か知らない、だが彼は、あやかに多くのファンが群がっている
という事実だけは容易に理解できた。
少なくとも容姿だけでは勝っている、彼はその集団を眺めながら確信した。
そして彼女がこちらへと目線を配る。
カツジは、不覚ながらも、思わず目を逸らしてしまった。
彼女の視線は一瞬だけ自分の方向で止まったのが分かった、しかしそれが自分を見ていたの
だと言う自信はなかった。
参考:2002/01/26(土)23時25分33秒