2000/12/25 (月) 15:10:42        [mirai]
俺はさらに追求する。 

「教えて下さい、一体何があったんですか?」 

「じ、実は・・・・名雪は、私たちの再婚に反対だったんです」 

「え!?」 

そんなこと、聞いてないぞ!? 

「昨日の夜、名雪は家を飛び出していってしまったんです」 

「ってことはまさか!!」 

俺は、最悪の事態を予想した。 

「確実に、私か祐一さんを狙って来ると思います」 

やはり・・・ 

「じゃ、じゃあ早く逃げないと・・・・」 

とにかく、人目に付きやすいロビーにいるのは得策ではない。 
さっさと機内に逃げ込んでしまった方が安全だ・・・ 

「行きましょう、秋子さん」 

「はい」 

俺達は、急いで飛行機の方に走った・・・・ 

・・・・が 

ごつん!! 

「うおっ!!」 

俺は、勢い余って女の人におでこからぶつかってしまった。 

「う~、痛いよぉ~」 

お嬢様っぽい外見とは裏腹に情けない声を出す。 

「目がちかちかするよぉ~」 

そして、こっちに気づいたのか・・・・ 

「あ、え・・・えっと、ごめんなさい!!」